F.P.ジュルヌの中古価格・相場・全モデル一覧

F.P.ジュルヌの主要モデルの在庫・参考価格・相場感をまとめて確認できます。

F.P.ジュルヌとは

F.P.ジュルヌ 相場・価格推移

参考価格・在庫サマリー

更新日 2026-08-03
掲載価格レンジ 31,350,000円〜124,400,000円
中央値 71,023,333円
在庫数 3本
出来高 154件
前月比 0.0%
3ヶ月前比 60.2%

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ブランド解説

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目次

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    修復と一点物研究を経て、1994〜1999年に腕時計コレクションが形になった

    F.P. Journeの腕時計を理解するには、1999年だけを創業年として切り取るのではなく、古典時計の修復と一点物の研究からたどります。François-Paul Journeは歴史的時計の修復を通じて古典時計学をたどり、とりわけ18世紀の時間計測を研究してきました。一点物へ注いだ研究が依頼主へ渡るたび手元から離れる経験から、同じ快適性、革新性、性能をより広い人へ届けるコレクションを構想します。

    1. 1994年:現代時計に対する自身の構想を設計し始めます。
    2. 1999年4月:Tourbillon Souverainをバーゼルで発表します。
    3. 1999年:F.P.Journeの名とInvenit et Fecitを掲げた腕時計コレクションを発表します。
    4. 1999年7月:Montres Journe SAを設立します。

    修復、一点物、設計開始、作品発表、コレクション発表、会社設立は連続していますが、同じ出来事ではありません。古典時計の研究を現代の腕時計へつなぎ、個人の一点物から、より広い人へ届けるコレクションを形にした流れとして捉えることが重要です。

    「発明し、製作した」は独自構想を示すが、製作の担い手は一人ではない

    Invenit et Fecitはラテン語で「発明し、製作した」を意味します。この言葉が示す中心は、各時計が独自の構想と厳格な職人技から生まれることです。時計の考え方と機構を誰が構想したのかを示す標語として読むと、F.P. Journeの作品名とキャリバーを理解する軸になります。

    ただし、「一人がすべての部品を作り、全作業を単独で完結する」という意味へ広げることはできません。発明したムーブメントを、定めた要件どおりに部品製造できる形へ整える一方、実際の製作には複数の担い手が加わります。構想の独自性と、製作を担う人々の存在は両立します。

    Classique/Souveraine/OCTAと個別作・キャリバーは別階層で整理する

    F.P. Journeの名称は、同じ階層に並んでいるように見えても役割が異なります。まず、現行コレクション、旧作コレクション、一点物という区分があります。その内側で、コレクション名、個別作とRef.、キャリバー名を分けます。

    コレクション
    Classique、Souveraine、OCTA。作品を束ねる分類です。
    個別作
    Chronomètre Bleu、Tourbillon Souverain、Octa Automatique Réserve。Ref.と結び付いて一つの作品を示します。
    キャリバー
    1304、1519、1403、1300.3、1499.3。各作品の機構を識別する名称です。

    たとえばChronomètre BleuはClassique Collectionの個別作で、Ref. CB、Calibre 1304です。一方、Octaはコレクション名でもあり、Octa Automatique Réserve Ref. AR/Calibre 1300.3はその一作です。したがってOcta全体をRef. ARやCalibre 1300.3の固定仕様へ縮めることはできません。名称を「どの箱に入るか」「どの作品か」「どの機構か」の順に読めば、現行作と旧作、世代違いの仕様を混ぜずに比較できます。

    定力装置と共振機構は、動力供給と調速という異なる課題に向き合う

    Tourbillon Souverainは一つの仕様が1999年から変わらず続く名称ではありません。最初に押さえたいのがremontoir d’égalitéです。これは脱進機へ送る力を整え、歩度の安定性を高めるための定力装置で、1999年のTourbillon Souverainはこの装置を備えた腕時計として登場しました。2003年には新世代が生まれ、ナチュラル・デッドビートセコンドが加わります。

    Tourbillon Souverainを世代で分ける
    位置づけRef./キャリバー世代の特徴
    旧作Ref. TN/Calibre 1403Souveraine Collectionに属し、生産期間は2003年から2018年
    現行作Ref. TV/Calibre 1519Classique Collectionに属し、垂直トゥールビヨン、remontoir d’égalité、デッドビートセコンドを組み合わせる

    Calibre 1519世代のトゥールビヨンは30秒で一回転します。表示配置は80時間パワーリザーブが12時、小秒針が6時、remontoir d’égalitéが7時です。1403の生産期間、1519の機構と配置、1999年・2003年の節目を別々に保持することで、異なる世代の特徴を一つの架空の仕様へ合成せずに済みます。

    二つの脱進機とテンプで、共振が精度にもたらす可能性を追う

    Chronomètre à Résonanceの中心は、トゥールビヨンのように一つの調速機を回転させることではなく、二つの調速系を置いて共振を研究することです。旧作のChronomètre à Résonance Ref. RT/Calibre 1499.3はSouveraine Collectionに属します。Calibre 1499.3には、二つの直線レバー脱進機、二つのテンプ、二つのヒゲゼンマイがあります。

    研究の道筋は直線的な成功ではありません。1983年の懐中時計では期待した結果に届かず、その後15年の研究を経て、共振現象が精度にもたらす利点を追究した腕時計へ適用しました。ここで重要なのは、二つあるから持続時間を増やすという説明ではなく、独立した二つの調速系が互いにどう関わり得るかという問いです。

    この違いをTourbillon Souverainと比べると役割が明瞭になります。Tourbillon Souverainのremontoir d’égalitéは脱進機へ送る力を整える装置で、Résonanceは二つの調速系による共振を追究します。どちらも精度に関わる研究ですが、動力供給へ働きかける方法と、調速系の関係へ働きかける方法を同じ機構として扱うことはできません。

    Octaは2001年、120時間と共通ケースを土台に複雑機構を広げた

    Octaは2001年に発表されました。読み方の出発点は、OCTA Collectionと、その一作であるOcta Automatique Réserve Ref. AR/Calibre 1300.3を分けることです。前者は複数作品を受け止めるコレクション、後者はRef.とキャリバーを持つ個別作です。

    Octaの共通構想と個別作の仕様
    範囲説明できること
    2001年のコレクション設計自動巻き、120時間パワーリザーブ、複雑機構が変わっても同じケース寸法
    機能の広がりクロノグラフ、年次カレンダー、ムーンフェイズなどへ展開
    Calibre 1300.3小さな動きでも巻き上げることを狙い、初代Octaとは異なる一方向ローターとボールベアリングを採用

    120時間と共通ケースは、異なる複雑機構を同じ設計基盤で受け止める発想です。一方、一方向ローターとボールベアリングはCalibre 1300.3を説明する具体的な仕様です。コレクションの構想、複雑機構の幅、個別キャリバーの巻き上げ方式を三段階に分ければ、Octaを一つの機能や一つのキャリバーの別名として扱わずに理解できます。

    タンタルとクロームブルーの外装に、並列二香箱の動力設計を収める

    Chronomètre Bleuを青い文字盤だけで捉えると、作品の階層と動力設計が見えません。これはClassique Collectionに属する個別作で、Ref. CB、Calibre 1304として位置づけられます。

    ケース
    直径39 mmのタンタル製です。名称の「Bleu」だけでなく、ケース素材まで含めて外装を読みます。
    文字盤
    クロームブルー文字盤を備えます。青は作品を見分ける入口ですが、時計全体の説明ではありません。
    巻き上げと香箱
    Calibre 1304は手巻きで、二つの主ゼンマイ香箱を並列に配置します。
    動力の働き
    並列二香箱は、約56時間の持続時間の大半で安定した動力を供給します。持続時間は56±2時間です。

    二つの香箱を直列と取り違えず、並列配置が持続時間の大半で安定した力を供給する点を見ることが大切です。外からはタンタルとクロームブルー、内側では手巻きCalibre 1304と並列二香箱という二層を合わせると、Chronomètre Bleuを色だけでなく、素材と動力供給の設計として読めます。

    F.P. Journeは機構の働き方から候補を比較する

    主要作の違いを、複雑さや数字の大きさで順位付けするのではなく、動力供給と調速のどこへ働くかで整理します。

    F.P. Journeの主要機構が答える問い
    作品・系列中心となる仕組み働きかける場所
    Tourbillon Souverainremontoir d’égalité脱進機へ送る力を整える
    Chronomètre à Résonance二つの調速系共振が精度にもたらす可能性を追究する
    Octa自動巻き120時間長い自律性をコレクション設計へ展開する
    Chronomètre Bleu並列二香箱持続時間の大半で安定した動力を供給する

    remontoir d’égalitéと並列二香箱はどちらも力の供給に関係しますが、同じ装置ではありません。Résonanceは二つの調速系の関係へ問いを置き、Octaは自動巻きと120時間を複雑機構の基盤にします。どれが絶対的に優れるかを決める表ではなく、読者が関心を持つ問い――脱進機へ届く力、二つの調速系、長い自律性、安定した動力――から作品へ進むための比較です。

    参照したF.P. Journe公式資料