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機構・ムーブメント

ムーブメントや複雑機構の仕組み、使い方、選び方を解説する特集記事です。

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通常の時分針、赤い24時間針、昼夜を分けた24時間リングを備えるGMT時計の概念図

GMT機構の腕時計

GMT時計の役目は明快です。現在地の時刻を読みながら、もう一つの地域の昼夜も腕上に残す。典型的な一本では、通常の時分針に24時間で一周する追加針を組み合わせ、24時間目盛りで午前と午後を読み分けます。ただ、文字盤に「GMT」とあれば使い方まで同じ、というわけではありません。旅行先で動かしたい針と、自席から海外の相手を追うときに動かしたい針は違います。どの針が独立し、どの目盛りを読み、日付がどちらの時刻についてくるのか。そこから意味、読み方、歴史、中古で見るべき箇所までたどります。
中央の計測秒針、通常秒、30分積算計、12時間積算計、上下プッシャーを示すクロノグラフ文字盤の概念図

クロノグラフの腕時計

クロノグラフとは、通常の時刻表示とは別に、任意の区間の経過時間を測れる腕時計の機構です。経過時間の計測を開始し、止め、ゼロへ戻せることが基本で、アナログ式では主に針と積算計、デジタル式では数値表示などで結果を示します。腕時計の中にストップウオッチを組み込んだものと考えるとわかりやすいでしょう。「クロノメーター」は時計の精度認証を指す言葉なので、クロノグラフとは別の概念です。文字盤に小さな丸い表示が複数あるだけでは、クロノグラフとは限りません。通常秒、日付、曜日、24時間表示などをサブダイヤルへ置く時計もあり、...
同じ送り爪がムーンディスク外周の歯を押し、送り後に歯から離れて戻ることでディスクだけを1日1歯進める前後、2つの月を描いた59歯ディスク、59日を2で割る計算から29.5日の月相周期を示す概念図

ムーンフェイズの腕時計

ムーンフェイズは、一見すると文字盤を彩る月の装飾です。しかし、その月は飾りではありません。地上から見える満ち欠けを平均約29.53日の周期へ置き換え、歯車で少しずつ送る表示機構です。月を描いたディスク、指針、球体など見せ方はさまざまですが、まず押さえたいのは「何を、どの周期で動かしているか」です。見比べるときに難しいのは、月の大きさや色だけでは機構の違いが分からないことです。59歯の標準的な表示と高精度の減速輪列では累積差が異なり、24時間で回る昼夜表示はそもそも別の情報を示します。この記事では、読み方、合わ...
古典的なワールドタイム腕時計と同じ同心円配置で、12時位置の東京、中央針の午前10時、都市リングと24時間リングからロンドン午前1時とニューヨーク前日午後8時を読む例

ワールドタイムの腕時計

都市名が並ぶ文字盤は、旅情を誘うだけの意匠ではありません。古典的なワールドタイムは、都市リングと24時間リングを連動させ、基準都市と世界各地の時刻、昼夜の関係を一枚で読み取る機構です。ただし、製品名に「Worldtimer」とあっても二地点表示の例があります。この記事では名称ではなく、何都市を同時に読めるか、どの表示が動くか、夏時間や端数時差をどう扱うかという順で解きほぐします。