スケルトン時計とは
一般的な機械式時計では、地板とブリッジが歯車の軸を支え、その上を文字盤が覆います。スケルトン加工では、軸受の位置や部材の剛性を保てる範囲で地板やブリッジを肉抜きし、残した部分を機械の骨格として見せます。
開口が大きければ優れている、という単純な話ではありません。細く削れば歯車はよく見える一方、輪列を正しい位置へ保つ支えも必要です。見どころは、削った面積よりも残した線にあります。ブリッジがどの軸を支え、視線をどの部品へ導き、ケースの形とどう響き合っているか。構造と意匠が同じ線の上に成立しているかを見ます。
オーデマ ピゲは伝統的なオープンワークについて、機能を損なわない範囲で材料を取り除き、その後に各部品を手作業で装飾する技法と説明しています。通常なら文字盤の下へ隠れる切断面や内側の縁まで視界に入るため、肉抜きと仕上げは切り離せません。