HYT H2の中古価格・在庫・型番一覧
H2の主要型番の在庫・参考価格・相場感をまとめて確認できます。
H2とは
2013年、HYTは時計機構の開発を担うオーデマ ピゲ ルノー・エ・パピと構想を共有し、H2を生み出しました。目指したのは、液体による時刻表示を機械式時計の仕組み全体へ深く組み込むことです。流体表示と機械式機構が、初めから一つの仕組みとして働くよう設計されました。
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2013年、APRPと流体・機械の統合を深化
H2は2013年、HYTの流体表示を機械式時計へさらに深く統合する構想から生まれました。その構想を共有したのが、APRP(Audemars Piguet Renaud et Papi)です。
ここでいう統合を、単に液体を備えた機械式時計という一文で終えると、H2の出発点が曖昧になります。2013年という時点、APRPと共有した構想、流体表示を機械式時計へより深く組み込む目的を一組として押さえ、次節からその構造を層ごとに確認します。
二液が表示し、機械式ムーブメントが駆動する
HYTの時表示は、大きく二つの層に分けて考えられます。流体層では、性質の異なる二液の動きによって時間の推移を観察します。その精密な作動へ必要な力は、機械式ムーブメント層が供給します。
一方が送り、もう一方が受けるタンデム動作
二つのベローは、別々に働く容器ではなく連動します。
- 一方のベローが圧縮されると、液体を送り出します。
- もう一方のベローは膨張し、送り出された液体を受け入れます。
圧縮する側の放出と、膨張する側の受け入れが対応します。一方だけの働きとして見ず、液体を送り出すベローと受け入れるベローを一対にすると、二つのベローの連動を方向まで含めて確認できます。
15年開発と三分野の知見を持つ特許モジュール
特許流体モジュールの開発には15年が費やされました。その過程には、航空宇宙、医療機器、半導体という三分野の知見が取り込まれています。設計課題には、液体へ影響する重力への対処も含まれます。
キャリバーをベローへ直接合わせる接点
流体モジュールの動くリズムは、専用の機械式ムーブメントが作ります。そのためキャリバーは、ベローへ直接かつ精密に組み合わされます。
動力・ベロー・モジュール・接点の四層断面
H2が掲げた統合は、四つの層を順に重ねると整理できます。
| 層 | 担う役割 |
|---|---|
| 機械式動力 | 流体表示を動かす力とリズムを作る |
| 二つのベロー | 連動して液体を送り、受け入れる |
| 特許流体モジュール | 二液の移動を時間表示として成立させる |
| 精密な接点 | キャリバーをベローへ直接結ぶ |
四層を一つの断面として見ることで、H2の「さらに深い統合」を部品名の列挙ではなく、力が流体表示へ届く経路として理解できます。
2018年H2.0は3D透明表示を持つ別世代
H2.0は、2013年のH2と同じ名称の省略形ではありません。公式年表では2018年の別の節目として掲載されています。
H2.0の説明に現れるのは、正面の3D透明感と、側面で数字・マーカー・矢印が浮いて見える外装表現です。これらを2013年H2の外装特徴として遡って説明することはできません。H2はAPRPと共有した流体・機械の統合構想、H2.0は2018年に示された3Dの表示表現というように、年と設計説明を分けて理解します。