リシャール・ミルの中古価格・相場・全モデル一覧

リシャール・ミルの主要モデルの在庫・参考価格・相場感をまとめて確認できます。

リシャール・ミルとは

リシャール・ミルの販売中の時計

Timeseekでの購入体験

5.0 / 5(2件)
購入者の声を見る

ブランド解説

価格差が出やすいポイントを先に確認し、本文で詳細を比較検討できます。

目次

    続きを読む

    RM 001から続く番号は、発売順より設計課題から読み直す

    Richard MilleのRM番号は、価格表や性能順位ではありません。番号を見る前に、その時計がいつ、どの課題へ向けて作られたかを確かめる必要があります。

    • 最初のRichard MilleであるRM 001 Tourbillonは2001年に登場し、初回は17本が作られた。
    • Richard Milleは、革新的な技術、芸術的・建築的な造形、堅牢で使いやすく高度な時計という三要素を創作の柱に置く。
    • RM番号だけでは価格、性能、発売順の単純な順位は決まらず、各作の年代、目的、機能を個別に読む必要がある。

    RM 001はブランドの出発点ですが、後の番号が単純に上位または高性能を意味するわけではありません。技術、造形、使いやすさという三つの柱を踏まえ、各作の年代、競技、機構、素材を個別に読むことが、番号を正しく使う方法です。

    「機能が形を決める」という思想が、ケースと部品選択を結びつける

    Richard Milleにはトノー形やチタンの印象がありますが、それらを全作の必須条件にはできません。共通するのは、用途に合わせて形と部品を決める考え方です。

    長方形のRM 016が示すように、象徴的な輪郭にも例外があります。F1や航空宇宙分野から着想した素材研究は全体を貫く一方、具体的なケース形状、チタン部品、ローター機構はモデルごとに確認します。

    歴史的モデルと現行モデルは、掲載時点を分けて比較する

    検索で並びやすいRM 010、011、027、035、055、07-01、67-01は、同じ販売時点の現行作ではありません。比較の前に、歴史的モデルと現行コレクションを分けます。

    対象モデルの現行・歴史的区分
    現在の区分RM 07-01とRM 67-01は現行コレクションに含まれ、RM 010、RM 011、RM 027、RM 035、RM 055は歴史的モデルとして扱われている。
    比較時の注意RM 010、RM 011、RM 027、RM 035、RM 055は歴史的モデルで、RM 07-01とRM 67-01は現行コレクションに属し、同じ販売時点の系列ではない。

    過去のモデルは設計史を理解する資料として重要ですが、現在の選択肢と同じ意味で並べることはできません。RM番号から販売状態を推測せず、現行か歴史的モデルかを確認したうえで、各作の課題へ進みます。

    RM 005・RM 010とフェリペ・マッサ作は、ケースとクロノグラフの進化を示す

    RM 010には、番号の近さから推測したのではない明示的な前史があります。RM 005の成功と、より大きなケースを求める声を受け、同じ歯車列を保ちながら外形と骨格を見直しました。

    RM 005の起点
    RM 005 Automatic with Dateは2004年にコレクションへ加わった。
    RM 010の成立
    2006年のRM 010は、2004年のRM 005が成功し、より大きなケースが好まれたことを受けて生まれた。
    ケース寸法
    RM 010は48×39.30×13.84 mm、RM 005は37.8×45×11.45 mmで、歯車列は同一だが、RM 010では地板と受けの肉抜きがさらに進められた。
    RM 010の機構
    RM 010はグレード5チタン製の地板と受けを備え、装着者の活動量に合わせて調整できる可変ジオメトリー・ローターを採用する。
    系譜の範囲
    RM 005からRM 010への関係は、より大きなケースへの需要と同一の歯車列によって明示されるが、番号の近さだけで他のRMにも系譜を広げることはできない。

    二作の関係は、需要、ケース寸法、同一歯車列という具体的な手掛かりで説明できます。グレード5チタンや可変ジオメトリー・ローターはRM 010の構成として捉え、番号の近い別モデルへ系譜や仕様を広げません。

    フェリペ・マッサと組んだフライバック・クロノグラフ

    RM 011とF1の関係は、競技を思わせる外観だけではありません。フェリペ・マッサとの協働から、時間を計り、残りを数え、暦を示す機能群が組み立てられました。

    • RM 011は2007年にフェリペ・マッサとの協働から開発された。
    • RM 011のRMAC1は、フライバック・クロノグラフ、カウントダウン、年次カレンダー、大型日付表示などを備える。
    • RM 011にはチタン、ゴールド、セラミック、Carbon TPT、窒化ケイ素、Red Quartz TPTなどを用いた仕様が展開された。
    • フェリペ・マッサとの協働、フライバックと年次カレンダー、列挙された素材はRM 011固有の要素であり、全Richard Milleの共通仕様ではない。

    フライバック・クロノグラフ、カウントダウン、年次カレンダー、大型日付はRMAC1のまとまりとして読みます。展開された素材の幅もRM 011の歴史に属し、全Richard Milleの標準機能や標準素材ではありません。

    RM 027・RM 035・RM 038/055は、テニスとゴルフの負荷へ別々に応えた

    RM 027では、テニス中の衝撃に耐えながら装着できる軽さが設計課題になりました。ナダルの名だけで後の作品へ数値を広げず、2010年作に範囲を限定します。

    RM 027の軽さを成立させる条件
    開発目的2010年のRM 027はラファエル・ナダルとの緊密な協働により、テニスの衝撃に耐えるトゥールビヨンを目指して開発された。
    重量と本数RM 027は50本限定で、ストラップを含め20 g未満となり、登場時には世界最軽量の時計とされた。
    材料RM 027は地板にチタンとLITAL合金、ケースに炭素を多く含む複合材を用いる。
    適用範囲50本限定、ストラップ込み20 g未満、LITAL合金と炭素複合材は2010年のRM 027に限られ、ナダルの名を持つ全作や全RMへ一般化できない。

    20 g未満という値はストラップを含み、50本限定という生産範囲、LITAL合金と炭素複合材という材料選択と一組です。これらをRM 027固有の解として読むことで、「ナダルモデルはすべて同じ軽さ」という誤解を避けられます。

    RM 035――21日間で6か月分を再現したChronofiable試験

    RM 035の中心は、RM 027との番号や人物名の近さではなく、長期装着を短期間で再現する認証試験です。材料の軽さも、この試験を通した時計の構成として見ます。

    • 2011年のRM 035は、Richard Milleで初めてChronofiable認証を得た時計である。
    • RM 035が受けたChronofiable試験は21日間で6か月分の装着を再現し、0°Cと50°Cの温度条件、250〜5500 m/s²の約20,000回の衝撃などを含む。
    • RM 035は4.3 gのRMUL1、チタン製地板、Miarox処理を施したアルマグネシウム製ケースを採用する。
    • RM 035はChronofiable試験という課題を軸にしたモデルであり、ナダルの名が共通するだけでRM 027の後継作とは断定できない。

    21日間、温度条件、約20,000回の衝撃という試験範囲が、RM 035の設計課題を具体化します。ナダルとの関係が共通しても、RM 027からの単純な後継とせず、軽量トゥールビヨンと認証試験を別の問題として理解します。

    RM 038からRM 055へ――500 g超に耐えるゴルフ向け設計

    RM 055にはRM 038から着想を得たことが明示されています。ここでは番号順ではなく、ゴルフの加速度へ耐えるという課題が二作をつなぎます。

    着想の系譜
    2012年のRM 055は、2011年のRM 038 Bubba Watsonトゥールビヨンから着想を得た時計である。
    耐加速度
    RM 055のグレード5チタン製RMUL2は、500 gを超える加速度に耐える。
    ケース構成
    RM 055のケースはATZ製ベゼル、グレード5チタン製のケース中間部と裏蓋、白い保護ラバー外装で構成される。
    系譜と仕様の境界
    RM 055は2011年のRM 038から着想を得た2012年作だが、500 g超の耐加速度やATZ製ベゼルはRM 055固有の仕様である。

    RM 055のRMUL2、ATZ製ベゼル、チタンと白いラバーの外装は、500 g超への耐性を支える同作固有の組み合わせです。RM 038との関係は着想の系譜として扱い、RM 055の具体的な数値と材料まで前作へ戻してはいけません。

    RM 07-01とRM 67-01は、装着性と薄型化という異なる課題を比べる

    現行作のRM 07-01とRM 67-01は、同じ自動巻でも目標が違います。前者は色彩と装着性、後者は薄いトノー形と視覚的な奥行きが中心です。

    現行RM 07-01とRM 67-01の設計目的
    RM 07-01の装着性RM 07-01は細身の輪郭と装着性を保ちながら、女性向けコレクションに色彩を加えることを目指した。
    RM 07-01の機構RM 07-01はCRMA2、約50時間のパワーリザーブ、グレード5チタン製の地板と受け、活動量に合わせて調整できる可変ジオメトリー・ローターを備える。
    RM 67-01の薄型化RM 67-01はトノー形ケースで自動巻の薄型化と、ムーブメントに奥行きを感じさせる見せ方の両立を目指した。
    RM 67-01の機構RM 67-01のCRMA6は厚さ3.60 mmのスケルトン自動巻ムーブメントである。
    二作の違い現行のRM 07-01は色彩と女性の腕に合う装着性、RM 67-01は薄いトノー形と視覚的な奥行きという別の課題に取り組み、CRMA2とCRMA6も別仕様である。

    RM 07-01のCRMA2と可変ジオメトリー・ローター、RM 67-01の厚さ3.60 mmのCRMA6は別の機構です。現行という共通点だけでまとめず、腕へのなじみ方を重視するのか、薄さの中で機械を立体的に見せるのかという目的から選び分けます。

    参照したRichard Mille公式資料